北海道旅行2021(その1)

夏って、ほら。
暑いから。

だから少しは涼しくなりたいなと・・・

そう思って北海道に来た。

旭川までの飛行機のチケットとレンタカー。
それだけを予約してあとは天気任せと気分次第。
つまりホテルは決めていないし行き先も決めていない。

とはいえさすがに今日の空港着は夕方だったから、
とりあえず朝、空港近くの宿は予約し、
さきほどチェックインした。

そんな今日は8月9日。

元々は昨日、8月8日に飛行機を予約していたけれど、そういえばオリンピックの閉会式があるなと一週間ほど前に予約を変更した。

せっかくの日本でのオリンピック開催だからと閉会式を競技場近くで過ごそうと思っていた。

だから昨日は夕方7時頃まではそろそろ出かけなくちゃと家でソワソワしていたものの、そのときまでしていた仕事が終わらなかったのと、閉会式前のオリンピック特番がやけに感動的でついつい見入ってしまったのと、やっぱりテレビで見るのが一番わかりやすいなと妙に納得してしまったのとで直前になって競技場に向かうのはやめた。

今朝になって、競技場周辺に人が集まり過ぎたことに対してSNS上で避難の言葉が並んでいるのを見て行かなくてよかったとホッとした。

そうでなかったとしても、ほんの少しの花火が見れて、競技場内から漏れ聞こえてくる退屈な音楽が聞けて、状況がわからないまま、ただ生暖かい風に吹かれながら二時間以上を過ごすだけだったのだろうから、やっぱり行かなくてよかった。

そうやって急遽予定を変えたものの、ANAのマイルで購入した特典航空券は簡単に変更ができた。特典航空券はそんなときに頼りになる。

特に今の時期、まん延防止等重点措置だとかいう頭の悪い人が考えたであろう長ったらしい名前の措置や、緊急事態宣言だとかいいながら日常と化してしまい、まったく緊急性が薄れてしまった宣言が出ているおかげで、飛行機のキャンセル料は取られないし、変更はすんなりとできる。

ありがとうANA。
こういうのが本当のおもてなしだと思う。

ひとつだけ心配だったのは、予約していたレンタカーが一週間前からキャンセル料が発生するというもので、変更に伴う料金を支払う必要があるのかと少し気が重くなっていたけれど、電話をするとすんなり変更を受け入れてくれて、キャンセル料が取られることもなく、日程が短くなった分だけ普通に安くしてもらえたから、良心的でありがたかった。

ただ、変更の電話をしたとき、最後に「他になにか質問はありますか?」と電話越しの女性から聞かれたものだから「天気はどうですか?」と尋ねると・・・

「ああ、せっかく帰省するのに雨だと嫌ですよね。お盆のお墓参りとかありますもんね」と勝手にこちらを北海道人扱いしてきたから否定するのもなんだか悪いなと「そうですね」と答えたことは気がかりではあった。

とはいえ、電話でやりとりした相手がそのまま自分の担当になることもないだろうと少し楽観視しながら今日、空港に着いて迎えの依頼の電話をすると、電話に出たのも迎えに来たのもその人だったから少しだけ気まずかった。

地方のレンタカー屋の店員なんてそれほど人数はいないんだからそりゃそうもなるって話だろけど・・・。

そうして、どうやって北海道人のふりをしようか?と悩みながら車に乗り込むと、先にジャブを打ってきたのは彼女の方で「今回の旅行はどうして旭川にされたんですか?」と尋ねてきたから、ああ、勝手に北海道人認定の件は忘れているのか、とホッとしたのと同時に、せっかく電話の中で北海道人のふりを貫いたし、今からもそうしようと思っていたのに、なんだったんだいったい・・・と寂しくもあった。

そんなこんなで旅の一日目が終わろうとしている。

さて、明日はどこに行こうか。
北海道人じゃない自分には行くところがたくさんある。

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