焼き肉屋での思い込みは要注意
恐らく自分は思い込みが激しい方だと思い込んでいる。
 
ほら。
 
けれど思い込みは単に思い込みではなく、その場の状況や過去の経験、実績やデータに基づくものであって、単に思いつきではない十分な観察による結果であるとも思い込んでいる。
 
ね。
 
さて先日、ランチにおいしい牛肉が食べたいなと、出先で見つけた見知らぬ焼肉屋に入りメニューを開いた。
 
・牛タン定食
・牛ロース定食
・牛カルビ定食
・おまかせスタミナ定食
・和牛ロース定食
・和牛カルビ定食
 
と並んでいてどれもほぼ1,000円。
期待できるなと少し頬が緩んだ。
 
ロースもいいしカルビもそそる。けれどおまかせでスタミナをつけてくれそうな定食がどうにも激しく誘惑してくる。いけませんよ奥さんお昼にそんな・・・。
 
なぜか今頃『昼顔』ごっこをしてしまう。
 
誰かに何かを委ねてしまうのはあまり好きじゃないけれど、おまかせスタミナ定食を頼んだ上で店員に気に入られればロース、タン、カルビくらいの豪華打線で盛り付けてくれるんじゃないだろうか?
 
そう思って「すいません。注文してもよろしいでしょうか?」と自分よりずいぶんと年の若い店員に敬語で丁寧に丁重に注文をした。
 
できることは全てした。
そうして待つこと15分。
 
やけに待たせる。
牛・・・さばいているのか?
 
と余計に期待に胸をFカップほどに膨らませているところに出てきた期待のおまかせスタミナ定食。
 

皿にはレバーとコプチャンと鶏肉という、牛赤身にかすりもしないような下位打線が並んでいたからこの回の攻撃は終わったなと、軽いパニックと共に絶望した。


メニューの中にサブリミナルな罠を仕掛けるのはやめてほしい。

そうして定食のラインナップを見て勝手に赤身の牛肉達が提供されるだろうなんて思い込みはよくないなと、そして他人に選択を任せるべきではないなと、今激しく思い込んでいる。

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