バレンタインデーの赤鬼
なんで忘れていたんだろう?

そう思うくらいに先日の節分はなぜかすっかり忘れていたけれど、豆を自分自身に投げつけたり、極太の恵方巻きを喉に突き刺し詰まらせるようなこともなかったのでまぁ、いいのかなと思っている。

そして今日、2月14日のバレンタインデーは忘れることはなく、けれど命に関わるようなことも、そもそも自分に関係するようなこともまったくないものだから穏やかに健やかに過ごしていた。

在宅勤務を終えた夕方からジョギングに出て、そのままスーパーに行き、筋肉に変わることを期待しながらステーキ肉を買った。

平日だからやめておこうと思っていたのに、レジ前にお手軽な赤ワインがあったから慌ててひょいと取り上げ買ってしまった。こんなわかりやすいスーパーの罠に掛かった自分はただの飢えた子鹿だ。

レジを済ませるとやけに値段が高かったから、何かの間違いじゃないのか?とレシートを見ると安いと思っていた赤ワイン375gが1000円だった。

ちなみに375gはハーフボトルだ。

「赤ワインなんてカベルネソーヴィニオンだけ覚えていればいいんだよ」と誰かにいわれた言葉を信じ、普段は特にこだわることもなく500円程度のワインをコンビニで買っているのにハーフで1000円だなんて普段の4倍じゃないか・・・。

なんで期せずしてひとりバレンタインデーを高いワインで祝っているんだ俺は?あとで街中のカップル達に豆をぶつけてこようか?

などと企みながら赤ワインとステーキを楽しみながら赤鬼のように顔を赤らめながらついついこんな文章を書いてしまいましたとさ。

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