足裏マッサージで押された語学をマスターするためのツボ

一時期韓国語を勉強していたことがある。

そのとき一番上手に言えた言葉が「すいません、よくわかりません・・・」だったのは、今でもなんだか冴えなかったなと、つまりは反省している。ミアネヨ。

けれど仕方ないとも思う。

言葉というものは繰り返し言った分だけ上手くなるものなんだから。

だからその当時はよくわからないことだらけで「すいません、よくわかりません・・・」ばかりを言っていて、その結果その言葉を上手に言えるようになったということだ。

さて、そんなわけでずいぶんと前のいつかのこと、通っている韓国語語学学校がある恵比寿に行った。

豆腐チゲを一人で食べ、自分を癒す為に足裏マッサージに行ってきた。

そう。
足裏マッサージ。

これ好きだ。
そしてかなりの回数行っている。
そのせいで足裏マッサージには結構うるさい。

いや別に痛さに声を出すからうるさいというわけじゃない。
こだわりが激しいということだ。

そんなわけで恵比寿で台湾式マッサージ屋に入った。

店内には白衣を着たマッサージ師二人がマッサージ中だった。他にジーパンを履いた若い台湾男性が椅子に座って読書中で、その隣で私服の台湾女性が居眠り中だった。

すぐできるか?

と聞くと「スグデキル」とジーパン台湾人から回答があった。

ん?
ところでこの流れからすると・・・

ジーパン台湾人がマッサージをするのか?
他の白衣の二人に比べてあきらかに素人臭がするんだけれど大丈夫か?

間違い探しで言ったら間違いなく一番最初に当てることができるくらいわかりやすい間違いだ。七つの間違いの中でも中央にいる子供の服のボーダーが横か縦かの違いくらいにわかりやすい。

まぁいい。
多少の不安を抱えながらベッドに横になった。

そしてマッサージはいきなり始まった。
足元を見るとやっぱりそこにはジーパンがいた。

結局おまえか・・・。

足元に座り、
クリームを塗った手で、
ベタベタペタペタと足に触れてくる。

で、
一分も経つ頃にはハッキリとわかった。

コイツ素人だ・・・と。

とにかく下手すぎた。
足の裏で指をとぅるんとぅるん滑らせている。

全然ポイントを押し切れていない・・・
モデルに例えて言うと全然押切もえてない。

五分も経つ頃にはストレスが最上級まで溜まっていた。
癒されるどころの話じゃない、完全に逆効果だ。

だからついに我慢できずに言って差し上げた。

ねぇ・・・と。
もういいや・・・と。
もうやめてくれよ・・・と。
おまえやったことあんの・・・と。

するとジーパン・・・

こちらが取り乱すくらいにオロオロしだし、

そして放った言葉が・・・

「先生!先生!お客さんが怒っちゃいましたフォローお願いします!」

だったけれど、それがあまりに流暢な日本語で・・

ああ、こいつ、このことば言い慣れてるな?
いつも問題起こしているな?
と思った。

そうして、やっぱり言葉というのは繰り返し言った分だけ上手くなるということを確信した。

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