SONYタイマー、静かにその時を待つ

ソニータイマー。
つまりはSONY TIMER。

と呼ばれるものがソニー製品には取り付けられているらしい。

製品の保証期間が終わったとき、新たに製品を買ってもらうため、タイミングよく壊れるという特別な機能。

彼は例えばパソコンの中で膝を抱えながら静かに眠りについていて、身じろぎひとつせずじっとその時が来るのを待っている。

そうして、保証期間が終わりを迎え、故障した製品に対してメーカーが無償サービスや格安サービスを提供しなくてもよくなったその時、彼はゆっくりと目を覚まし、抱えた膝から顔をあげ、目には鋭い光をひとつ宿し「ドーーーン!!!」と一気に製品を破壊する・・・らしい。

そう、どーんって言いながら。

え、ホント?

その昨日は非常に正確で、そして非情な性格を持って行われる・・・らしい。

ホントなの?

そうやって保証期間を過ぎた製品を、計画的に意図的に次々と壊していくのがソニータイマーで、消費者に次の製品を買わせて売り上げを増加させていく。それがソニーの戦略だという・・・。

いや、ウソでしょ?

けれどあながちウソでもないらしい。

え、誰?この太字。反論してきた・・・。

実際、保証期間終了直後にソニー製品が故障する例が多いのも事実らしいからさすが世界のソニー。ぬかりない。

だから誰さ?
それに世界のソニーなんていったいいつの話だ?

実際、自分が持つソニー製パソコンでもソニータイマーが目覚めた。

まだソニー製パソコンなんて持ってるんだ?

パソコンのモニターが、まるで自分の心の中の深い闇を映し出すかのように真っ暗になり、そして完全に機能を停止した。

どんな生き方してそんな闇抱えたんだ・・・。

「君それ、職務違反だよ?もしくは業務拒否なのか?いずれにしても困るんだよね」と独り言をいいながらソニーに送ってみると、バックライトが壊れたせいだと、そして修理は有料だとの回答。

まぁ、保証期間過ぎてればそうだよね。
ってゆーか、パソコンに話しかけるんじゃないよ。

もうソニーは信じない。
あいつらのやり口はわかっている。
彼にどーんってやらせたに違いないんだから。

なんの根拠もないことに急に濡れ衣着せるね。

・・・と太字で書いている過去の自分と会話をしてみた。

あれから10年、世界のSONYもいつの間にやら落ちぶれてしまった。自分も今はすっかりアップル製品に囲まれて生きている。

ブランド力でも価格競争力でも新興国市場で負け続けたソニー。

復活のタイマーとかはないんだろうか。
どーん!!!って。

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