最近やけに回転系のお寿司屋を利用させて頂いている。
有り難き幸せにございます。
回転寿司屋様々でございます。
とついつい言葉遣いも丁寧になる。
食べ物に対する感謝は天井知らずだ。
けれど本当はそんなに感謝しちゃいない。
単に楽だし、お茶がおいしいし、好きな量を食べられるし、一人でいても違和感がないし、体に悪くなさそうだしというだけの話。
ところで回転寿司屋でのこだわりがひとつある。
それは回っている寿司は取らないということ。
これはもう最近のお客さん達のほとんどがそうかもしれない。
というのもコンベアーで運ばれてくる寿司達はヌルヌルとした風に晒され乾いていそうだし、当然鮮度が悪そうだし、そしてなによりコンベアー内に立つ職人達の「次はこの寿司を客達に食わせてやろうか・・・くっくっく」といった余ったネタを食べさせようとする下心のようなものが見えてしまってどうにも手を伸ばす気になれない。
そうしてついつい回転している寿司達に目を向けることを拒んでしまい、直接職人達に注文をしてしまう。結局これが一番間違いの無い新鮮な寿司を安く食べられる方法だと思っている。
ああ、いつか普通のお寿司を食べられるような金持ちになりたい・・・。
ところで自分、コンベアーで運ばれてくる寿司達を追う客達の目がどうにもいやらしくて卑しいものに感じて仕方がない。
というのもその昔、2ヶ月間だけ回転する寿司屋でバイトをしていたそのとき、カウンターの中から見える客達の目が・・・近づいてくる寿司達を選別する欲望丸出しの客達のそのギラギラとした目が、まだ高校生であった自分にはものすごく意地汚く、そしてどうしようもなく本能丸出しのいやらしいものに見えて仕方がなかった。
それはまるで●●を●●するような。
もしくは●●を●●して●●するような。
んはぁんはぁんはぁ・・・
内容が激し過ぎてついつい黒塗りで自粛してしまうほどのものに見えて仕方がなかった。
とにかくその経験がすっかり自分にトラウマを植えつけしまい、それ以来、回っている寿司を目で追うことができない体になってしまった(ウソだけど)。
だから自分はカウンターの中に立つ職人に直接注文をする。
回る寿司などには目もくれず。
ただひたすらに注文する。
誰がなんと言おうと、たとえ目の前を大好きなネタがプリプリと誘惑しながら通過しようと、たとえコンベアーの裏に潜んだ黒幕達が激しく舌打ちを繰り返そうと・・・
たとえこの声が枯れてしまおうと、
たとえ大好きなあの子が涙を流そうと、
たとえこの世界が滅びてしまおうと・・・。
とはいえ、今どきは回転寿司屋でもあまり寿司を回さないようで、ただの寿司屋と化している様子。
そうなると、あのいやらしく、意地汚く、卑しい客達の目はコンベアーの上の寿司達にではなく、直接職人達に向けられているということだろうか。
となれば寿司職人達よ。
好奇の視線に晒され激しく悶え狂うがよい!!!
と突然に狂気の叫びを上げたくなったのはお寿司にはサーモンと海老と鯛あたりが欠かせないからで、つまりは叫びたい(サケエビタイ)が欠かせないからだとかなんとか・・・
そんな酢飯みたくすっぱい終わり方で今宵は失礼させて頂きます。