最近は世の中の傾向にならって食べログは使わずGoogleで『お店探し』をしている。
YouTuber(?)の岡田斗司夫が唱えているように世の中では『ホワイト革命』が起こりつつあり、少しでもブラックなニオイがするものは社会から排除される運命にあるということなんだろう。
食べログはマイナスコメントを受け付けていない上に金銭で高得点を買えるらしいからイメージが悪い。
そんなわけで昨日、駅の反対側に点数の高いイタリア料理屋を見つけたから昼の餌を求めて向かった。
店内は七割ほどが埋まる込み具合。
カウンター席に座ると中年女性が注文を取りに来た。
若くて可愛い女子をバイトで雇い華やかさを演出するスタイルとは違う様子。
ちょっとした洋食屋のような雰囲気が漂っている。
そうして『本日のパスタセット』でペペロンチーノ?ん?いや、ペペロンチーニ?を頼んだ。
そうそう、このニンニクと唐辛子のパスタ、いったいペペロンチーノなのか、ペペロンチーニなのか、いったいどっちなんだい?・・・と調べてみたら、言葉の違いは単数形と複数形の違いからくるものだとわかった。
ペペロンチーノが単数形、ペペロンチーニが複数形だそうだ。
けれど、そもそもの料理名がアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノであって、それが単数だろうと複数だろうとペペロンチーノはペペロンチーノらしい。
チーノ強し。
ちなみにアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノが何を意味するかといえば・・・
1.アーリオ :にんにく
2.オーリオ :オリーブオイル
3.ペペロンチーノ:唐辛子
だそうだから見た目と中身そのままのことを言っているだけのニラレバ炒めと同種族だった。
勝手にアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ=太陽と大地の恵みみたいに考えていた。頭、お花畑だ。
さて、待つこと十分ほど、そんな太陽と大地の恵みが運ばれてきた(いや、その名前違うんだけど・・・)。
ところがここでひとつ問題が起こった。
スプーンがない!!
フォークしかないじゃないか!!
パスタとなれば、スプーンの上でフォークを使ってクルクルと巻いて食べることにすっかり慣れてしまっているだけにちょっと面食らった(まだ麺は食っていないけれど)。
いやいや、けれどちょっと待て。
そういえば本場イタリアでパスタを食べたときにもフォークしか添えられていなかった。そうしてイタリア人達はフォークを皿に突き立て、起用にパスタを巻きながら上品に食べていた。
つまりそういうことか。
この店は本場を目指している!
と感心したものの、そんな食べ方に慣れていない客たちは上手にパスタを巻くことができず、ただズルズルと麺をすすっている。
そんな本場とは程遠い雰囲気になっていたからやっぱり面食らった。
まぁ、このときはたしかにもう麺を食らっていたけれど・・・。