フィリピン渡航情報『出張や旅行で必要になったこと』(2022年3月15日出発)

B!

はじめに

新型コロナウイルスによる世界的なパンデミックにより海外への渡航がすっかりできなくなってしまい、いつのまにか2年間、まったく海外に出ていない生活を過ごしていました。

ところが今年に入り『オミクロン株』の颯爽とした登場により重傷者激減。感染者は増えたものの日常生活が戻り始めました。また経済活動や観光収益への悪影響を懸念し、各国が閉鎖的な状況から抜け出す政策を一気に取り始め、外国人の受け入れに対し積極的に緩和を始めたことでようやく海外渡航が可能な条件が揃ってきました。

そういったわけで自分もこの2022年3月、2年ぶりにフィリピンへ渡航し(まだフィリピンにいます)、久しぶりの海外出張をすることになりましたが、フィリピンへの出張(もしくは旅行)を実行するにあたり、揃えるべき書類等、必要事項がなにかとありましたので、今後自分が見直すことも目的として、以下にまとめたので紹介させていただきます。

■出国時(フィリピン入国時)

フィリピン渡航時の必要事項

まずは以下の6項目が渡航に際し必要な条件になります。

1. 有効なワクチン接種証明書(日本の市区町村で発行したワクチン接種証明書が現在有効)

有効なワクチン接種証明書とは以下のいずれかになります。

  1. 世界保健機関(WHO)が発行した国際ワクチン接種証明書
  2. VaxCertPH
  3. フィリピン政府が許可するワクチン接種証明書
  4. 相互協定によるVaxCertPHを受け入れた外国政府(※)の国内デジタル証明書 または 接種証明書(※日本の市区町村で発行したワクチン接種証明書はこちらに該当)

なにやら難しいことが書かれていますが、結局のところ4.の証明書で問題ありません。
自分は東京都の杉並区でワクチン接種をしたのですが、接種後にもらったステッカーが貼られた用紙がそれにあたります。その情報をスマホに入力することで用紙での提示は不要になりレストランなどで提示を求められたときに便利でした。

2. 出発国出発前48時間以内に受検したRT-PCR検査の陰性証明書

48時間以内にRT-PCR検査を受検し、証明書をもらう必要があります。自分の場合は火曜日朝9:30に成田空港を出発するJAL便であったため、そこからさかのぼって日曜日の朝9:30以降に受検する必要がありました。

受検可能な病院やクリニックが旅行会社などにより紹介されていますがどれも1万円〜3万円程度と高額であるため、おすすめはこれらの場所では紹介されていない”木下グループ”です。こちらのPCR検査センターで受検すれば都民であれば無料、そうでない方でも1,900円〜2,300円で受検できます。新宿、渋谷、秋葉原、秋葉原などの他、多くの場所にあります。

成田空港や羽田空港内にも支店があるので渡航用の検査としての信頼性は間違いありません。自分もこちらで受検し、その日の夜には結果をメールで入手することができました。

■一応他のPCR検査場についても一覧を紹介しておきます。
https://global-one.jp/pcr-covid.html

3. フィリピン到着日から30日以内にフィリピンから帰国・出国するための航空券

こちらは書かれている通りになりますが、往復チケットを購入さえしていれば問題ありません。

JALのカウンターに確認が求められたのは次の4つでした。

・パスポート
・ワクチン接種証明書
・PCR検査陰性証明書
・HEALTH PASS登録書

これらの書類の確認が必要になるのでカウンターでかかる時間は長くなりますが、今回の出張時の出国者はそれほど多くなかったため特に不便は感じませんでした。

4. フィリピン到着の時点でパスポートの残存有効期限が6カ月以上あること

しばらく海外出張や海外旅行をしていなかったので気になったのですが、確認してみたらまだ4年程有効期限がありました。まずは確認されることをおすすめします。

とはいえ残存有効期限が6ヶ月以上必要であるというのは、コロナ前の通常時と同様です。

5. 信頼できる保険会社による、フィリピン国内滞在中の新型コロナウイルス感染症治療のための最低補償額35,000USD以上の海外旅行保険

自分の場合は海外出張に行くときには損保ジャパンの『新・海外旅行保険OFF』というのをかけてくれるのですが、こちらの補償額が35,000USDを超えているのかと心配になり総務部に確認してもらうことにしました。結果、1,000万円分が補償額となっていたので問題ありませんでした。念の為、保険証書は英語版のものを発行してもらいました。

通常の海外旅行時にはクレジットカード(VISAゴールド)に付帯されている海外旅行保険を利用するのですが、どうもそれではこの金額を満たすことはできないようです。その場合は別途保険に入る必要があります。

6. Trazeアプリ(追跡アプリ)のスマホへのインストール

こちらに関してはインストールを日本で済ませておきました。現地についてすぐにインターネット環境が整わないことも考慮にいれてのことです。

フィリピンで起動させたあとにGPS監視されるのかと思っていたのですが、マニラ空港で確認されることもなく、その後帰国するまで結局フィリピンのどこでも確認されたことはありませんでした。ワクチン接種証明書の提示は何度か求められることがありました。

とはいえ必要事項として提示されていますのでインストールが必要ですし、それさえしておけば問題ないと思います。

7. One Health Passの登録

『全てのフィリピン入国者は、事前にオンラインで「One Health Pass」に登録し、登録完了後に表示されるQRコード及び手続番号(transaction number)をスマートフォン等端末に保管し、これらを入国時にフィリピン検疫局(BOQ)に提示する必要がある。』と書かれています。

ところがこの『One Health Pass』、フィリピン政府が運営しているサイトなのですが、何度か登録に失敗しました。原因としては、入力ミスや未入力なのですが、この入力ミスや未入力をしてしまうと、一旦元のページに戻されてしまうのですが、そうすると、入力していた情報が一部消されてしまうため、それに気づかずまた未入力、ということを繰り返してしまいました。

一旦入力を完了し『送信』ボタンを押す前にすべての項目を確認することをおすすめします。
また、一番下に『同意』に関してのチェックボックスがあるのですが、これをチェックし忘れて再度やりなおしということも何度もありましたので、そちらにも気をつけてください。

各項目の詳細については右端の下向き矢印を押してご確認ください。

フィリピンでの隔離滞在

ワクチン完全接種者には不要(到着7日目までのセルフモニタリング必要『到着日を初日として7日目まで』)です。有症状でなければ現地フィリピンでの外出は可能です。

ここで『ワクチン完全接種者』とは「出発国出発日時から14日以上前に、2回接種するワクチンを2回接種済み あるいは 1回接種するワクチンを接種済みであること」と定義されています。モデルナやファイザーであれば2回接種済みの人が、ジョンソンアンドジョンソンであれば1回接種済みの人がこの完全接種者になります。

 

■帰国時(日本入国時)

こちらのページが参考になりました。
https://townwifi.com/aftercorona/country/philippines/

日本入国時の必要事項

次の内容が必要になります。

1. 現地でのPCR検査の実施

海外から日本への入国者すべてが「出国前72時間以内に受けた検査結果の証明書」の提出が必要になります。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html

今回マニラ空港から日本への出発が水曜日の14:50ですので、日曜日の14:50以降に受検しておかなければいけないということになります。それでもいいのですが、自分は病院内でのやりとりに不安を感じたのでマニラ市内マカティにあるマカティメディカルセンターであればジャパンヘルプデスクという有料でのサポートが利用できるため、そちらを使うことにしました。2千円ほどだったと思います。自分はある程度の英語は話せるのですが、やはり医療関係となると不安なのでこちらのサービスを使いました。会社が払ってくれるというのもあるので安心して利用しました。

月曜日の朝に訪問し、火曜の午後にはメールで『陰性』の連絡がありましたので、あとは出発前までに書類を取りに行くことが必要になりましたので、火曜日の午後に書類を取りに行きました。

2. 検査証明書の取得

<検査証明書>
https://www.mhlw.go.jp/content/000799426.pdf
この様式での取得と提出が必要になりますが、マカティメディカルセンターで受検しジャパンヘルプデスクを使用すると、この書式で作成してくれていました。

<PCR検査と証明取得が可能なマニラの医療機関リスト>

https://primer.ph/blog/genre/all/hospital-certificate/

https://www.j-helpdesk.jp/other/manilablog20210118/

3.  誓約書の提出

誓約書の提出が必要になります。

<誓約書フォーム>
https://www.mhlw.go.jp/content/000863645.pdf

4. 質問表の提出
<質問表フォーム>
こちらが質問表になります。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00251.html
5. ワクチン接種証明書の提出

こちらの厚生労働省のページに詳しく書かれていますが、日本出国時に提出した資料と同じものですので問題ないと思います。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00342.html

6. スマホアプリの登録

次の2つのアプリの登録が必要になります。

・MySOS
・COCOA

以下に詳細が書かれています。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00250.html

空港での検査等

 フィリピンから成田に到着後PCR検査を受けます。3時間ほど待たされたのち、陰性判定となれば日本への入国が可能になります。その後、ワクチンを3回以上接種していない方は自宅待機が必要になります。3回以上接種している方は自宅待機も不要です。

空港からの移動とその条件

空港から出たあと自宅もしくはホテルへ到着後、その日を除いて7日間の自宅等待機が必要になります。ただし、入国後3日目以降にPCR検査を受け、陰性の結果を厚生労働省(入国者健康確認センター)に届け出て、確認が完了した場合はその後の自宅待機は求められません。

ちなみに空港から自宅もしくはホテルへの移動についてですが、ワクチンを3回接種している方は問題なく公共交通機関を利用して移動が可能ですが、そうでない方に関しても、指定国以外からの帰国であれば公共交通機関の使用は可能とされています。そしてフィリピンは指定国とはされていませんので、自分は2回しかワクチンを接種していないのですが、今回、成田空港からは私鉄とJRを使って家に帰りました。

フィリピンは指定国?

上記にも書いた通りフィリピンは指定国ではありません。
そのため、指定された国よりは日本での自主待機などの条件が軽くなっています。

以上、参考になれば幸いです。

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